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Francis Lam(フランシス・ラム)

アーティスト、デザイナー、エンジニアとしてインターフェースやオンライン・コミュニケーション・システムの構築をてがける。独自のユーモアセンスと、デジタルメディアの美的、社会的側面に焦点をあてたアートワークで、多くの関心を集める。MIT Media Laboratoryにて、Sociable Media Group学位取得。さまざまな出版物で作品が紹介されており、オーストリア、香港、日本、台湾、アメリカでのエキシビションにも参加している。現在、新プロジェクト「db-db loves you」を立ち上げ、同じ感性を持つ個人個人をつなぐ、新しいブログツールとプラットフォームの実現をめざす。

http://db-db.com/loves/francis/

Francis Lam
クリエイティブな活動に関心のある人たちや、同じような考えをもつ人たちのコミュニケーションの場にしたいと、2001年に「db-db.com」を立ち上げたFrancis Lam(フランシス・ラム)。現在、MITメディア研究室での修士課程を終えて香港に戻った彼は、「db-db.com」を大幅リニューアルし、ますます多くの人たちに、より使いやすく、よりデザイン性の高いプラットフォームを提供するために力を注いでいます。
彼のアイコンともいえるピクセルグラフィックのファンも多いはず。アイロニックなユーモアと、ローテクなかわいさのバランスが絶妙な彼の作品。画面上で動き回るNude Man(ヌードマン)は必見!です。


1. 最近の活動について聞かせてください。その作品に対する人々の反応はいかがでしたか?

ここ一年以上、db-db.com のリニューアルに時間を費やしています。反応はさまざまですが、特に最近、システムが完全なものになってきているので、おおむね前向きな評価をもらっています。


2. 自分でデザイン作品を製作し始めたのはいつ頃からですか? 初めて製作した作品はどんなものでしたか?代表作の一つでもあるピクセル・グラフィック作品は、どのようにして生まれたのでしょうか?

自分の中の何かを表現しようと考えて作った一番初めの作品は、「Mr.Nose」というアニメーション作品だと思います。これは、大学でコンピュータ・サイエンスを専攻していた頃の授業で製作したものです。ある死に絶えた惑星に暮らす、巨大な鼻だけを持った顔の、孤独な男のキャラクターを作りました。その後、Maya(3D作成用ソフトウェア)を使うことはありませんでしたが、何か作品をつくることで自分自身を表現する方法に出会いました。

ピクセルを使ったスタイルは、ビデオゲームへのノスタルジーから生まれている部分が大きいと思います。ここ最近は、よけいなものをそぎ落とした形の美しさに取り付かれていて、限られた□(ピクセル)だけを使ってアートを作り続けています。


3. db-db.comをはじめとするインタラクティブ・ツールやグラフィックは、どれもポップで楽しいですね。
どんな物事や瞬間にインスピレーションを受けますか? 何か最近インスピレーションを受けたものやできごとがあれば教えて下さい。


自分が見たもの、出会った人、ニュース、何か感じたこと……自分のまわりで起きること全てからインスピレーションを受けます。たまにまったく予想してないようなことが起きたとき、「これだ!」」とピンとくることがあります。最近ではローカルニュースの見出し。大学生が発行している新聞が、セックスに関する内容を掲載して、当局から告発されたというニュースでした。セックスが自然で、僕たちの日常生活に大きく関わるものだということは誰もが知っていることなのに、公にそれについて話すと社会的にパニックになってしまうなんて! 僕の作品「Nudemessenger」をモチーフにして、実生活で何かやりたいぐらいです。実は、少し考えていることもあるのですが、ちゃんと完成するまではあまり多くは言わないようにします……。


4. ウェブサイト「db-db.com」では、最近またリニューアルも行い、クリエイティブに関心のある人たちへのプラットフォームを提供されていますね。「db-db」という名前の由来や、このプロジェクトを立ち上げた経緯について教えてください。また、サイトを訪れる人たちの反応はいかがですか?

日夜、このサイトに時間を費やしています。リニューアル後の新バージョン「db-db loves you」は、プラットフォーム自体だけではなく、プラットフォームを作るためのツールでもあります。ウェブ出版やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)が急増し、役に立つサイトがたくさんありますが、見た目のデザインが良いものはほんの一握りです。僕の野望は、細部にまでこだわりを持つデザイナーを主なターゲットにした、オンラインのウェブ製作ツールを作ること。ユーザーが、自分自身のプラットフォームを展開したり、グループで社会的なつながりを築けるような美しいウェブ空間やブログを作ったりできるようになればいいなと思います。

「db-db」 =「鼻が2つ」です。 もともとは僕個人のオンラインでの遊び場として2001年に始めたものです。ここ何年かを通して、僕の日常生活の一部としてアップデートし続けてきました。 「db-db」を見てくれる人はだいたい、クリエイティブに興味がある人たちで、ユーモアのセンスや、僕のピクセル・グラフィックを気に入ってくれました。 でも、新しいサイトでは、さらに広範囲の人たちに見てもらいたいと思っています。このインタビューを読んでくれている人にもぜひサイトを見て、何か言ってもらいたいです。


5. デジタルメディアの社会的な側面についても強い関心を持ってらっしゃいますが、そのような問題について考え始めたのはいつ頃からですか?(何か特別なきっかけはありましたか?) 今、デジタルメディアの社会的な利用について、どのようなことに興味がありますか?

今がインターネットの時代だということは、多くの人が認めることでしょう。インターネットは、多くの情報や便利性をもたらすだけでなく、僕たちのコミュニケーションや存在のしかたさえも変えてしまいました。MITのSocial Media Groupで学んでいた頃、デジタルメディアの社会的側面についての研究を始めました。オンラインでの話し合いをビジュアル化するインターフェースをデザインし、社会学と心理学の論理に基づいた新しいチャットのシステムを製作しました。

人気のあるSNSのサイトを見てみると、「システムが実用的」だとか、「インターフェースがかわいい」からということではなく、「(そのサイトで)ユーザーがどれだけ「社交的」になることができるか」ということがポイントだと気づくでしょう。ですから、デジタルメディアの社会的な利用について言えば、僕が興味を持っているのは、社会的なソフトウェアをデザイナーの視点から見ることと、美しさと実用性、社会性のよいバランスを探ることだと思います。


6. 製作における基本的なテーマなどは、何かありますか? 作品を通じて、見てくれた人にどんなことを伝えたいですか?

僕の作品をまとめて説明できるようなテーマなどは特に思い浮かびませんが、何かをするとき常に気持ちの片隅にあるのは、「まだまだできる時には作る」ということです。


7. 好きなアーティストは?

ル・コルビュジェ。ロンシャン(フランス)にある彼の教会を訪れたとき、涙があふれました。一生に一度は誰もが訪れるべき!


8. 自分の作品の中で、特に気に入っているもの、印象に残っているものを一つ教えてください。

「db-db」のサイトです。何年もの時間をかけているので(笑)。さっきも言いましたが、もうこれは僕の日課の一つであり、ここ数年の僕自身の一部でもあります。


9. 現在の香港のクリエイティブ・シーンについて、他の国と比較してどのように感じますか?自分はどのように関わっていきたいと思いますか?

香港は、アートやデザイン関係の仕事をする上で、最も都合の良い場所ではありませんが、それでも自分自身で一生懸命努力している人はたくさんいます。時には不利な環境のなかで仕事をすることで、より印象的な作品が生まれることもあると思います。アメリカ留学から戻ってから、学校でデザインを教えているのですが、生徒からの情熱も感じられるし、香港のデザイン教育にもっと関わっていきたいと思います。


10. これからどんな作品を作っていきたいですか? 次の作品のプランなどあれば教えてください。

今のところ、特に具体的なプランはありませんが、現実空間のなかで何かやってみたいと思っています。


db-db.com
db-db.com
Anthropomorphic Typography
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Nudemessenger
Nudemessenger
Cheiro
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書籍"Tattoo Icons・Victionary 3"のためのアートワーク
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